工場・設備
【新設備紹介】穴あけ工程の増強

キョウデンは2021年度よりすべての工程で増産に向けた設備増強を実施しました。
今回は、その中から<穴あけ工程の増強設備>についてご紹介します。
レーザーNC(長野工場)
2022年1月に自動搬送装置を備えた設備を4台増設しました。
自動ローダー搭載により、無人連続生産(夜間生産)が可能になり、レーザー穴あけの生産キャパシティーが1,250㎡から6,250㎡の5倍にアップしました。

レーザーNCとは、ビルドアップ基板各層の導通用VIAやスルーホールの穴あけ工程で使用する炭酸ガスレーザー加工装置で、発振器から発射されるレーザをガルバノミラーで走査し、高速、高精度に微細孔を開ける設備です。
6軸NC(長野工場・東北工場)
長野工場、東北工場でそれぞれ4台ずつ増設しました。
これにより、穴あけの生産キャパシティーが長野工場は1.6倍、東北工場は1.2倍にアップしました。


6軸NCとは、貫通基板各層の通電用VIAやスルーホールの穴あけ工程で活用するNC制御のドリル加工装置で、通常1枚の基板でも穴径は複数種類あるため、ドリルもその径に合わせて変更する必要がありますが、装置が自動で選択し穿孔をする設備です。
従来機よりサイクルタイムの10%短縮を実現し、車載基板、高周波基板、バックドリル加工にも対応可能な万能機を増設したことで、スピンドル保護装置を搭載し、高精度の基板生産時でも安定した生産体制の持続が可能になりました。