キョウデンTIMES

【中期経営計画 設備投資進捗Vol.3】
回路工程の増強

【中期経営計画 設備投資進捗Vol.3】<br>回路工程の増強

「新設備紹介」では積極的に成長投資を行う当社の設備投資計画の概要や、実際の増強設備のご案内をしていきます。

<中期経営計画 設備投資進捗 第3弾>

昨年度より、全工場すべての工程で増産に向けた設備増強を実施・計画しています。
今回は、その中から<回路工程の増強設備>についてご紹介します。

回路工程とは、「ラミネート」→「焼き付け、露光」→「現像」→「エッチング」→「剥離」→「AOI」の順番で行われます。
ラミネート、露光で回路を描き、エッチングで不要な銅を除去、最後にAOIで回路に問題がないかチェックをします。

ラミネーター(長野工場)

2022年5月に内層・外層兼用ラインとして1ライン増設しました。
自動投入・受取機を備え、また切断方式を見直すことで、ドライフィルムの切断品質の向上とメンテナンス負荷の低減を実現しました。
これにより、ラミネート処理のキャパシティーが約1.6倍にアップしました。

ラミネートとは回路形成前の全面に銅がついた基材にドライフィルムという紫外線が当たると硬化するフィルムを貼り付ける工程です。

ダイレクトイメージング〈直接描画〉(長野工場)

2021年12月に2ライン増設しました。
ラインの増設に伴って搬送方法の見直し等を行い、露光品質はそのままに1台当たりの生産量の増加を実現できました。
これにより、露光処理のキャパシティーが約1.9倍にアップしました。

露光とは、感光させてパターンを焼き付ける工程です。
従来は印刷法や写真法といった版やフィルムが必要な方式でしたが、長野工場では露光データを使用してパターンを銅箔の上に貼りつけられたドライフィルムへ“直接描画する”ダイレクト方式を採用しています。

DESライン(長野工場・東北工場)

長野工場、東北工場でそれぞれ1ラインずつ増設しました。
これにより、DESライン処理のキャパシティーが長野工場は1.6倍、東北工場は1.1倍にアップしました。

DESラインとは、現像(露光で硬化していない不要なドライフィルムを取り除く)、エッチング(回路以外の不要な銅を溶かして取り除く)、剥離(銅を保護していたドライフィルムを剥がす)を行う機能を備えた一体型ラインの装置です。

長野工場では既存ラインと同じ仕様とし、条件管理と合わせて品質を安定させています。ラインの前後に設置する搬送装置についてはサイズの切り替えやメンテナンスの工数を軽減させるための工夫を施しました。

東北工場ではエッチング液を塩化第二鉄から銅に変更し、資源の再利用化を実施しました。また、エッチング方式をスプレーからスプレー+バキュームエッチングにすることにより、高密度配線基板におけるエッチング精度が向上し、微細なパターン形成が可能になりました。

AOI検査自動機(長野工場)

2021年11月に外観検査機を5台増設しました。
これにより、中間検査処理のキャパシティーが約1.9倍にアップしました。
更なる作業の効率化と生産性の向上に寄与させるために、オートローダーを順次設置していきます。

AOI検査自動機とはプリント基板のパターンを光学的に読み取り、データと比較してパターンの欠損を検出する装置です。目視確認と組み合わせて、回路形成後の品質確認を実施しています。

当社は市場環境の変化と需要増に対応すべく、増産設備投資・技術開発投資を積極的に行ってまいります。
キョウデンTIMESでは今後も中期経営計画の進捗を設備導入の観点からお伝えしてまいります。成長し続けるキョウデンにどうぞご期待ください。

中期経営計画 設備投資進捗 バックナンバーはこちらから

SUPPORT

基板のことなら
キョウデンにおまかせください。

基板へのさまざまなご要望にお応えし、どの段階からでも
ダイレクトサポートします。

基板のことならキョウデンにおまかせください。