コンピューターの処理速度の増加に伴い、有限要素法などをベースとした電磁界シミュ レーターが身近なものとなり、設計者には必須のアイテムとなってきています。弊社でも設計部隊ではAnsysのHFSSにて実基板でのシミュレーションを、また開発部隊 ではムラタソフトウェアのfemtetにて基礎解析などの各種サービスを実施しています。しかし近年の5Gを中心とした技術革新は目を見張るものがあり、それに対応するためには単にシミュレーションをするだけではなく、その背後にある伝送線路解析の基礎的な理解が必要になると考えます。今回は、伝送特性について、基礎理論部分について的を絞り、シミュレーションも加え、理解の一助としていただくことを目的とします。
講師 株式会社キョウデン 技術開発部 技師長 若松富夫